ようこそマツコク川内へ!
当校は、単に高校卒業資格を目指すだけの”学校”ではありません。地域の人々を巻き込んだ課外活動や体験授業といった様々な校内外の活動を通じ、生徒たちが自分らしく「人生を楽しむ力」を育む場所です。
「心のストレッチ」をしようか
昨今、ほとんどのことは手元のスマホで解決出来ちゃいます。わからない言葉も漢字も、外国語も、計算もぜんぶスマホが教えてくれるし、音楽や絵など人間にしかできないと言われていたような感性的な創作も物語もAIができちゃいます。すごい時代になりましたね。
私のような年齢になると、長時間同じ姿勢でいると肩がこったり筋肉が固くなってしまいますが、それと同じように周囲を見渡さず、実体験を伴わずに情報だけを摂取し続けていると、もしかしたら「心の筋肉」が凝り固まってしまうのではないか?と考えたことはありませんか?そうしているうちに、心の可動域は狭くなり、知的好奇心が薄れて学ぶ意味が分からなくなってしまったり、もしかすると自分の良いところすら見えにくくなって、好きなことや夢や目標も見失ってしまうかもしれません。
そんな現代っ子たちに圧倒的に足りていないのはもしかすると「失敗体験」なのかもしれません。私自身も3児の父なので、子どもに危険な目に遭ってほしくないし、毒と分かっているものを毒見させる必要はない…と思う親心はよくわかります。でも、失敗体験から強烈に脳に刻み込まれた記憶はちょっとやそっとじゃ消えることはないし、同じ失敗を延々と繰り返し続けることはあまりないでしょう?ということは、その失敗を経て得られる成功体験も同じなのではないでしょうか?
つまり実体験を通して、失敗への耐性を身につけながら、五感をたくさん刺激することで少しずつ心のストレッチを続けていると、心の可動域は自然と広がり、周囲を見渡して、いろいろなものに興味を示し、新しいことに挑戦したり、自分の強みや弱みにも気付けるようになっていくのではないでしょうか。そうして視野が広がっていくと、いつか(もしかすると30歳、40歳、50歳になってからかもしれませんが)自分のやりたいこと=夢や目標が見つかるかもしれません。そんな風に人生をかけて自分の生きる意味を探し続ける旅は、きっと順風満帆ではなく波乱万丈かもしれませんが、ふと自分の人生を振り返ったときに話題にあふれる楽しい人生だったと思い返せたらいいですよね!
教育を街の“ハブ(HUB)”に
私たちは地域の人たちと協力して様々な体験機会を提供していただいています。例えば、地元の銀行にお願いをしてお金の勉強や銀行の中のお仕事について教えてもらう機会がありました。そうすると、初めて社会に出て自分の通帳をつくるとき、もしかしたら『あの時の銀行で通帳を作ろう』って思うかもしれません。お気に入りの洋服をクリーニングに出したいって思った時『そういえば、体験授業でクリーニング屋さんにアイロンがけを教えてもらったな』とか『肩凝ったな…そういえばタイ古式マッサージの先生に教えてもらったことがあったな』と授業をきっかけに子どもたちと地域が自然につながってゆけると思うのです。
それにしても、子どもたちは「作る」「たべる」が本当に好きですよね。オリジナルキャンドルづくりや竹でDIYをしてそうめん流しをしたり門松をつくったとき、お味噌づくりをしたときなどは本当に楽しそうだったし、栄養士とキッチンヘルパーさんのお弁当ワークショップでは、楽しく栄養について学びながら、思い思いに詰めたお弁当を美味しくいただきました。
子どもたちが楽しみの中に学びを発見する姿はイキイキとして本当にほほえましくもあるし、何より子どもたちの自由な発想や創造力には度々驚かされます。
大人になったとき恩返ししたくなるようなまちづくり
こうして体験授業をきっかけに、街の中に関係人口を増やしてゆくことで、こどもたちが安心して自然に社会とつながっていくことができれば、もしかすると大学進学や就職で一度は県外に出るかもしれませんが、自分たちを楽しく育ててくれた街には、いつか恩返ししようって思ってくれるかもしれません。
「周囲を見渡すチカラ」「楽しいことを見つけるチカラ」を身に着け、たくさんのチャレンジを重ねて、新しい知識や技術を手に入れてパワーアップしたいつかの子どもたちが、いつか何かやりたいことを見つけたときに「自分の生まれ育ったまち」にそれを持ち帰り「自分たちのまちをもっと良くしよう」となってくれたら最高じゃありませんか?